(Release) BMSO
特に自分が関わっている訳ではありませんが、尊敬する仲間が素晴らしいCDをリリースしたのでご紹介。
About “BMSO” (BLAHMUZIK & SO)
”日本の若手トップjazz drummer 今泉総之輔と
サンプラーアーティストBLAHMUZIKによる、
まさしくドラムとサンプラーだけのDUO UNIT。
お互いのアイデンティティーであるhip-hopから派生し、
jazz,free jazz を通過して、独自のDRONE を展開。
全て即興でのライブを都内各所のジャズクラブやclub にて
2006年より開始する。
ダウナー世代にしか共感しえない、黒いアンサンブルと、
絶望的かつ宗教的な退廃美を提示し、
常に新しい音楽の形の為に、解体と構築を繰り返す。 ”(オフィシャルより)
平和島某所でBLAHMUZIKと初めて知り合ったのはどれぐらい前だったか・・・
只ならぬオーラを放つその男は音楽をやっていると言い、スタジオ録音したというCD-Rを渡してくれた。
早速帰って聴いてみると、とりとめの無いドラムとノイズの嵐。「・・・・変わった事をやってるんだな」ぐらいの認識だった。その時は。
デュオとしての活動と共にソロでもひたすらにCD-Rでアルバムを作製し続け(とにかく多作)、それらを聴いているうちにこの人は自分とは音に対する捉え方が全く違うんじゃないか、という気がしてきた。
本人にその辺を聞いてみると、やはり抽象的とも具体的とも言える絶妙な言い回しで色々話す・・・・ その話自体、自分が”こういう事かな”と消化するのに半年かかるような(笑)、普段使っていない所をすごく刺激される会話。まさにその音楽と同じような、不思議な感覚をいつも覚える。
そんなんでBLAHMUZIKとその音楽の虜になった自分はライブに足を運んだり、機材を修理、カスタムさせて貰ったりと何かとお世話になっております。
そして知り合ってから年月が長いのもあり、BLAHMUZIKの音楽が確実に進化しているというのも重要な点。その集大成的なのがついこの間リリースされた”THE MOST BEAUTIFUL TRAK NEXT TO JAZZ”。正式にプレスしてリリースされたアルバムはこれが初めて。(でも収録曲は古いのが多いらしいです) これがもう、最高だった。
いわゆるビート系の様な聴き方もできるんだけど、根っこの方で何か凄く宇宙的なモノを感じる。決められているようで決まってない、フリーフォームで漂うサンプルとフィールドレコーディングが織り成す13トラック。
壮大とも言えるし、自分のいる場所からすごく近い感じもする。
1. Night walk
2. JD slave ship
3. 5year
4. sp 1010
5. sp 1010 ver.2
6. sequence
7. S.E.G
8. between
9. wig
10. flair?space
11. fatdog
12. bres tokyo
13. night if you wanna
長々と書きましたが今回のBMSOもバツグンの内容。ライブによってその場その瞬間に生まれる何かを追求しているアプローチはJAZZそのもの。
でもこの音楽は”JAZZ”だろうか? そこは各々聴いて感じて貰えれば幸いです。
ウチでも販売しておりますのでコチラよりご注文下さい。
”BMSO”と”THE MOST BEAUTIFUL TRAK NEXT TO JAZZ”、どちらも¥2000です。(メール便送料別)