E-mu SP-12ラック改造

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数年前に行ったSP1200のラック改造に続き、今回はSP-12のラックマウントカスタムをご依頼頂きました。

依頼者はDJ、プロデューサーの☆Taku Takahashi様。

 

基本的にSP1200とSP-12は内部基板サイズ等が同じなので、前回の設計をそのまま生かすことができました。

ただ、フロントパネルに関してはSP-12がドライブ無しの為(正確には外付けのドライブあり、入手困難)、その部分は塞いであります。

電源部分のオーバーホール、ボタン類及び各部接点の洗浄、その他メンテナンスを行い液晶もVFD(蛍光管ディスプレイ)に交換。

パネルデザインはオリジナルを踏襲、フォントもドンズバ、です。(ご好意でウチのロゴも入れさせて頂きました。)

 

今回ラック改造を行ったSP-12には各chのフィルターon/off切り替え可能な改造が施してありました。

SP1200は背面パラアウト端子のジャック半挿し/全挿しで1~6chのフィルターバイパスが可能ですが、SP-12にはこの機能はありません。後継機種であるSP1200でこの辺が改善された、という感じでしょうか。

 

そして写真は同時にメンテナンスをご依頼頂いたARMEN 1200。ホンモノ!

細かい話ですがラック改造にあたって内部基板がラック規格の幅より若干大きく、ここが一番のネックなのですが、ARMENのは大胆な方法で対処してありました。ウチではラック規格より若干広いサイズで板金を特注し、そのまま基板が収まる様にしています。規格より幅は広いですがラックケースには勿論収まります。じゃなきゃ意味が無いし・・・・・

テイ・トウワさん曰く”ラックにすると音が変わる”、との事ですが、ARMENは前述の大胆な加工によって音質が微妙に変化している可能性は大いにあります。

ボリュームパーツも別の物になっているので、この辺も意外と影響大きいかもしれません。その点ではウチの方法ではオリジナルのパーツを流用する形で、基板に加工も施さないので音質の変化は殆ど無いと思います。

 

しかしまぁ、貴重な物を見る事ができました。

今後もバリバリご活用頂ければ幸いです。

 

ご依頼有難うございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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