SCI Prophet-5 Repair

随分と久々の更新となってしまいました。昨年(2024)も沢山のご依頼を頂き、特に海外からのカスタムペイント依頼が増えた印象でした。
こちらはProphet-5の修理依頼です。ほぼジャンク同様の状態で、かろうじて電源は入るものの鍵盤はほぼ効かず、明らかに発音にも異常が見られました。内部フラットケーブルが異様な切れ方をしていたり、以前に修理を試みた形跡もあります。
電源部分から手直しを行い(ほぼパーツ全交換ですが)、CPU基板、VOICE基板、コントロール基板全て不良パーツ交換を行いました。Prophetは鍵盤の構造が特殊で(針金の様な接点でON/OFFする)、パーツが折れて無くなっていたり変形していたりと、個々の補修では応急対応的な感じになってしまうと判断し、こちらも接点パーツを全交換対応しました。定番の劣化した鍵盤ブッシングももちろん全交換。全鍵盤洗浄、グリスアップを行いタッチも均一になる様に調整しています。鍵盤が一番時間掛かった・・・
併せて外装は左サイドパネルに激しい損傷が見られた為、無垢材から新たに制作。全ての修理箇所は書ききれないくらい、ほぼレストアといったハードな内容でしたが見事に蘇りました。個人的にも憧れの一台、出音は流石の一言です。
修理、ペイントのご依頼は問い合わせフォームからどうぞ。



