MPC2000&MPC2000XL 液晶について

 

当サイトの検索キーワードにしばしば見かけるMPC2000XLの液晶修理。

MPC2000、MPC2000XL共に経年劣化により液晶のライン抜け症状が出るのは有名。

 

原因は液晶ガラス面端子と液晶を表示させる基板を繋ぐケーブルの接触不良。

これが厄介で、導電性のテープを熱圧着する事によりケーブルと端子を繋いでいるのですが、このテープ部分が経年劣化により接触不良を起こす訳です。恐らく使用状況による温度変化、湿度なんかが関わってくるんでしょう。

 

同じ方法で熱圧着しているタイプの液晶、例えばGAMEBOYなんかは再び熱を加えて圧をかけてあげればライン抜けが直るそうでネットでも情報はありますが、MPCではどうも上手く行かない。使用されている導電素材の違いもあるんでしょうが………

 

そこで一度ケーブルを剥がし、付着物を除去した上で再度熱圧着を試みようと中国経由で異方性導電テープを仕入れて試してみましたが、いかんせんコンマ数ミリズレてもアウト、なシビアな世界な上に熱圧着も規定の温度で一定の圧を掛けなければならず、なんとなくでっちあげた治具程度のレベルでは太刀打ちできない感じ。

 

古い導電性物質を除去する際も気を付けないと電極自体も剥がしてしまう為、無理を感じて現在に至る訳ですが、例えばケーブルを新しく作ってちゃんと接着できれば修理は可能です。ただ、それを採算の取れるレベルで行うのは厳しいんじゃないかと。

 

この液晶はAKAIが独自に開発した物なので液晶表示のシグナルが完全にオリジナル、その為汎用品の液晶も使用できません。mpcstuffが昔作ったサードパーティー製の液晶はレイテンシーが酷く使い物にならない代物でした。現在リニューアルバージョンを作っているみたいですが……

 

とは言っても何とかしたい。液晶屋に相談してみるかな…

 

 

 

 

 

 

 



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